NY出張から戻り

年始早々急遽NYに出張になり、その準備や何やらで日記の更新がのびのびになってしまってすいません。

NYではまあいろいろなことがありましたが、まるで金融ディーラーが金融商品を扱うようにアートが消費されるチェルシーのギャラリー街、金持ちがこぞって別荘を建てるNY郊外のハンプトン地区、昔の様子がすっかり様変わりしブランドショッピング街となってしまったSOHO、日本人には見慣れた谷口吉生の美しい空間で生まれ変わったMOMA、バーラウンジがいつも賑わうHudson hotelでの滞在、など久しぶりのNYを感じてきました。

驚いたのが、帰る日の前日。現地に駐在しているアーティストとカフェで話をしていると、そこで見慣れた顔が通りがかり、なんと数年会っていなかった同級生の友人に再会。ちょうどその5日前、NYに出発する前に共通の友人と東京で飲んでいて、彼女の話が挙がったばかり。彼女は現在NYでグラフィックデザインの仕事をしていました。なんとも偶然なNYでの一コマでした。

NYは生活がとても華やかな一方、鬱になってしまったり、人間が変わってしまったり、そういった影の一面もあり、そういった様子も少し垣間見れた気がしています。Coolなのはいいんですが、常にCoolでい続けるのって本当に疲れる。チェルシーの画廊で働いてる人も相当なストレスとプレッシャーの下で働いている、そう感じました。

もちろん自分も北京という地でNYなんかに負けないくらいいい仕事しなければいけないと思っていますが、まあ今回はいろいろ大変なこともあり、翌日北京のギャラリーへ出勤途中で、怒鳴りあいながらも一生懸命自転車直してるおじさんや、公共の運動器具で腰をくねらせシェイプアップに励んでいるおばさんをみて、ほっとして、涙が出てしまいました。「北京はいいな」と。